ドライバー列伝その4
さて今回はマーティン・ドネリーです。
若手の有望株として結構順調にステップアップをしてジャン・アレジのライバル的なドライバーでアレジに続いてF1にデビュー、しかし残念な事にマシンに戦闘力がなく1990年スペイングランプリで生死を彷徨う大クラッシュ。
残念ながら彼のF1キャリアが終わりました。
当時の同僚デレック・ワーウィックが、事故発生時、ネルソン・ピケが、コース上に横たわるドネリーの前にマシンを停め、後続車に轢かれないように守ったり、アイルトン・セナが、ドネリーの姿を撮ろうと群がるカメラマンを追い払ったりする様子にワーウィックが「彼等の人間らしい別の一面を見た」とコメントしています。
またあのニキ・ラウダのカムバックを手助けした医師に会いに行く際にニキ・ラウダが無償でラウダ航空の席を用意したそうです。
ドネリーの事故は残念ですが同じドライバー仲間に対する彼等の優しさを垣間見た気がします。